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p50

酸素飽和度50%における酸素分圧

p50は酸素飽和度(sO2)が50%のときの血液の酸素分圧(pO2)と定義されます。酸素解離曲線(ODC)に沿ってsO2pO2をもとに計算される演算パラメーターです。実際に動脈血から決定される「生体内」p50 と「導き出された標準の」p50(st)は区別されます。p50(st)はpCO2が5.3 kPa(40 mmHg)、体温 37°C、pH 7.4 の条件に補正したものです。

p50値の解釈

p50の上昇はヘモグロビンの酸素との親和性が低下したこと、つまり肺におけるヘモグロビンへの酸素取り込みの低下の代償として組織への酸素放出が高まったことを示します。
p50の低下はヘモグロビンの酸素との親和性の高まった結果として、組織への酸素放出が低下したことを示唆します。

p50の基準範囲- 例:
男性(a): 3.2~3.8 kPa(24~28 mmHg)
女性(a): 3.2~ 3.7 mmol/L(24~28 mmHg)
a: 動脈血 (arterial)

酸素解離曲線(ODC)とp50の概念

ヘモグロビンが酸素運搬機能、すなわち、肺の微小血管系内の酸素を「取り込み」、組織の微小血管系に「放出」する能力を持つ理由の1つは、ヘモグロビン分子がその構造を可逆的に変え、酸素親和性を変化させて酸素の結合または放出傾向を変えることができるためです。 詳細についてはAcute care testingハンドブックを参照してください。

ODC


p
50はなぜ測定するのか?

  • 原因不明の赤血球増加症(赤血球産生の増加)
  • 原因不明のチアノーゼ(貧血の有無に関わらず)
  • 重症疾患における組織への酸素運搬の評価に有用
  • ヘモグロビンの酸素親和性の上昇による組織低酸素症の診断
  • 日常的に利用される 2 つの血液酸素化評価手段(pO2sO2間の明らかな不一致の原因の解明)

詳細についてはAcute care testingハンドブックを参照してください。

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