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フックHooke

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フック Hooke, Robert(1635-1703). フックは有名な科学者としては珍しく、肖像が残っていない。情報が乏しい理由の一つは、ニュートンと対立した点にもあると考えられている。

物理学:ボイルの共同研究者として、気体の法則の研究を行う。

光の本性を波動として、ニュートンの粒子説と対立。

フックの弾性の法則(1664)。

1674年、惑星運動の論文で万有引力の思想を述べ、逆2乗法則を提出。これはニュートンの発見を促すものとされている。

工学:テンプ式時計の発明。顕微鏡と発光装置を改良。

生物学・生理学:動物の肺にガスを流して、「換気がないと死ぬが、換気があれば生きられる」ことを証明(胸壁を除去し、肺に孔を空けて、一方向きにガスを流した。)これは、「人工呼吸器の発明」とも見做される。

“Micrographia”を出版。これは顕微鏡図譜。

「細胞cell」という名前と概念の提案者でもある。

建築家:1666年のロンドンの大火後に、復興に協力。

図は Astrup P, Severinghaus JW. History of Blood Gases, Acid and Bases. Munksgaard, Copenhagen. 1986. より

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