わたしたちは急性期医療に携わる医療従事者に役立つ学術情報を提供します

IMVの創始とウィーニングへの応用

人工呼吸からのウィーニングには、現在はPSV とその変法が中心ですが、人工呼吸の初期には図1 のような方法が使われました。「とりあえず自発呼吸を5分間させて大丈夫なら翌日はそれを10分間に延長し、さらに翌日は・・・・・・・」というアプローチです。このやり方では、人工呼吸と自発呼吸の間の往復は1時間に1回です。

IMVは、その往復の間隔を一挙に20秒間に1回に短縮しました。数回の自発呼吸の間に1回だけ人工呼吸をはさむのです。ウィーニングが滑らかに進むようになりました。ちなみに、PSVはひと呼吸毎に人工呼吸と自発呼吸とを往復するので、間隔は数秒に一回です。

IMVを開発してウィーニングに導入したのがダウンズ氏(Downs JB、フロリダ大学)です。この方の情報はポートレイトも生年も入手できませんでした。

ダウンズ:IMVの開発とウィーニングへの応用

参考文献:
1. Downs JB, Klein EF Jr., Desautels D, Modell JH, Kirby RR. Intermittent mandatory ventilation: A new approach to weaning patients from mechanical ventilators. Chest 1973;64;331-335. オープンアクセスです。

このウェブサイトではクッキーを使用しています

クッキーの使用について