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ヘンダーソン:「人体生理を数式で記述」

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ヘンダーソン L.J. Henderson (1878-1942)。ハーバード大学の生理学者。ハーバードで物理化学を学び(「生化学」コースはなかった)、医学部を出たが「臨床医になる気はまったくなかった」という。ドイツで勉強した後にハーバードに戻り、物理化学研究室・疲労研究所などを設立。「人体生理を数式で記述」しようとしたが、さらにギブスの理論を社会現象にまで拡張を試みている。

1908年、重炭酸イオンを含む系で炭酸が中性を維持する能力に気づいた。すでに1867年に発表されていた「質量作用法則」を当てはめて、このテーマを解析し、ヘンダーソン/ハッセルバルフの法則の源であるヘンダーソンの式を発表した。友人のヴァンスライクは「思索型の研究者として成功した稀有な例」と評価している。
写真は”http://www.sil.si.edu/imagegalaxy/”より

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