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ハーバー:ガラス電極と空中窒素の固定、そして悲劇の研究者

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ハーバー Haber, F.(1866-1934). ドイツの化学者。「悲劇の大化学者」と呼ぶべき経歴で生涯を終えている。ブンゼンの下で学習し、19世紀終わりにカールスルーエ大学教授になって1907年、史上最初のガラス電極で水素イオン測定。

その後、カイゼルウイルヘルム研究所の化学部長と教授に任命され、空中窒素を固定してアンモニアを製造する業績によって、1918年にはノーベル化学賞受賞。この技術は火薬製造にも使われた。さらに、国家プロジェクトである毒ガス研究に従事したが、ユダヤ人として追放され、移住先でも「毒ガス研究者」の烙印を押されて不遇だったという。写真はAstrup P, Severinghaus JW. History of Blood Gases, Acid and Bases. Munksgaard, Copenhagen. 1986.より。

  • 参考:ドイツ語の文献

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