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pHはサンプルの酸度またはアルカリ度を表わしています。 サンプルによりますが、動脈血の体系的な記号は pH(a)で、混合静脈血は
です。分析装置の記号はpHです。
pHは水素イオン活量の負の対数 (pH = −logaH+) です。
pHは 酸血症またはアルカリ血症を知るのに欠かせない指標であり、血液ガス測定の必須部分です。多くの代謝過程が正常に機能するためには、pHは比較的狭い範囲内になければなりません。
pCO2に関連したpHを呼吸性因子と考え、血漿重炭酸イオン濃度 (
) またはスタンダード・ベースエクセス(SBE)を代謝性因子と考えれば、呼吸障害と代謝障害とを区別することが可能です。
次ページの図内にpH、 pCO2および重炭酸イオン測定値を記入すれば、酸塩基障害のタイプについての情報を通常明らかにすることができます。

Siggaard-Andersenの酸塩基チャート
呼吸性アシドーシスはpHが低く、pCO2が高く、SBEが正常なのが特徴です。この状態が持続すれば、腎臓内での重炭酸イオンの再吸収が増加し、アシドーシスは部分的または完全に、血液中で増加した重炭酸イオン濃度により代償されます。
代償性呼吸性アシドーシスはpHは若干低いだけであり、 pCO2が高く、重炭酸イオン濃度も高いのが特徴です。
代謝性アシドーシスはpHと重炭酸イオン濃度が低く、pCO2は正常か低いのが特徴です。自発呼吸しているなら、通常、部分的に過換気により代償され、pCO2は低下します。
呼吸性アルカローシスはpHが高く、pCO2が低いのが特徴です。
代謝性アルカローシスはpHが高く、重炭酸イオン濃度が高いのが特徴です。自発呼吸しているなら、肺胞換気量を若干減少させ、pCO2を若干上昇させて、アルカローシスを代償します。
FO2Hb(a)
随伴性の酸素化問題に伴って発生する酸血症(アシデミア)を治療する前に、 酸血症による酸素解離曲線の右方シフトが組織酸素化にとって有益かどうかを考慮しなければなりません。
代償機序が働くので、 pH値が正常に近くても酸塩基障害がある可能性があります。酸塩基平衡を評価するためには、pH値が正常でも、
, BEやSBEと共に pCO2も評価しなければなりません。