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血液ガス用語集 代謝項目

cBilirubin

ビリルビン濃度

基準範囲:
  • 未熟児、生後24時間未満 17 〜 137 μmol/L (1 〜 8 mg/dL)
  • 満期産児、生後24時間未満 34 〜 103 μmol/L (2 〜 6 mg/dL)
  • 未熟児、生後48時間未満 103 〜 205 μmol/L (6 〜 12 mg/dL)
  • 満期産児、生後48時間未満 103 〜 171 μmol/L (6 〜 10 mg/dL)
  • 未熟児、生後3〜5日 171 〜 239 μmol/L (10 〜 14 mg/dL)
  • 満期産児、生後3〜5日 68 〜 137 μmol/L (4 〜 8 mg/dL)
  • 生後1か月未満 3.4 〜 17 μmol/L (0.2 〜 1.0 mg/dL)

定義

cBilirubinは血漿中のビリルビンの総量です。動脈血の体系的記号は cBilirubin(aP) で、分析装置の記号はctBilです。

意味

ビリルビンはヘムの異化により産生されます。典型的には、血漿中のビリルビンのほとんどは、赤血球の破壊に由来します。最初に産生される非抱合型ビリルビンのほとんどは、血漿中のアルブミンと可逆的に結合していますが、結合していないビリルビンには毒性はありません。小児や成人において、ビリルビンは肝細胞において水溶性で毒性がない抱合型ビリルビンとなり、胆汁中に排泄されます。新生児は、へモグロビンの分解が亢進しているうえ、肝機能も未発達で、アルブミン濃度も低い状態にあります。黄疸がある新生児では、遊離の非抱合ビリルビン濃度は比較的高く、特別な治療(以下参照)が必要になるレベル以上にビリルビン濃度が上昇する場合があります。
もしcBilirubin濃度が30〜40μmol/Lを超えれば皮膚の黄染、つまり黄疸となります。

臨床的解釈

高ビリルビン血症は、産生の増加、除去の低下、あるいはその両者の合併により起こります。

産生の増加

溶血
よくある原因

  • 感染症
  • 化学的毒物反応
  • 免疫 (自己免疫疾患または同種免疫)
  • 遺伝疾患
除去の減少

肝内胆汁うっ帯
よくある原因

  • ウィルス感染 (各種肝炎)
  • 原発性胆汁性肝硬変
  • 毒物反応 (薬物)

肝外胆汁うっ帯
よくある原因

  • 胆石症
  • 胆嚢炎
  • 胆道閉鎖症

考察

子供と成人がかかる黄疸の原因は、ほとんどの場合が抱合型ビリルビンによるものです。高ビリルビン血症そのものは症状に過ぎず、治療は高ビリルビン血症の原因を排除することに向けられます。

新生児の高ビリルビン血症は、主として非抱合型ビリルビンによって引き起こされるため、特殊な治療が必要となります。

療法には以下のものがあります:
光線療法
交換輸血

治療が必要となるビリルビン濃度は、妊娠期間、体重、および新生児の全身状態により異なります。新生児が早産であるほど、また全身状態が不良であるほど、治療が必要になります。

高ビリルビン血症は、免疫、感染、甲状腺機能低下症、胆道閉鎖症、およびガラクトース血症といった新生児疾患により引き起こされることがあります。ほとんどの場合、これは単なる高ビリルビン血症ですが、臨床医はその原因となる疾患に注意しておく必要があります。こういった疾患の徴候としては、臍帯血中のcBilirubin濃度が高い、高ビリルビン血症が早期 (生後24時間未満)に発生する、cBilirubinが急激に増加する、および高ビリルビン血症が遷延することなどがあげられます。

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