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血液ガス

基礎と臨床

臨床における血液ガス分析は1950年代の北ヨーロッパを中心に猛威を振るったポリオ患者の呼吸状態を的確に把握するために行われました。このとき、コペンハーゲン大学の臨床検査部教授のポール・アストラップ博士は手製のpH測定装置を急遽作成し、呼吸筋の麻痺により血液中に異常に二酸化炭素が蓄積し血液が酸性となることを証明しました。この結果により、同大麻酔科のイプセン医師は気管挿管、気管切開による陽圧式の人工呼吸を第一処置としました。同時に、集中治療の概念が興ったとされています。

ラジオメーターでは、アストラップ博士と共に最初の血液ガスを開発したこの時期を血液ガス元年とし、それ以来常にタイムリーな血液ガス情報を提供し続けています。

資料名: 酸塩基チャート

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